「今野晴貴のニュースレター」でこれから配信したい記事
こんにちは。NPO法人POSSE代表の今野晴貴です。会員登録を頂くと、記事配信時にメールアドレス宛にお知らせが届くようになります。
このニュースレターでは、労働問題、貧困問題、消費者問などの社会問題について、実際に問題を抱える当事者の方にとって役立つ情報や、さまざまな研究分野を応用した分析記事を配信します。役立つ情報を知りたい方、SDGsや人権問題に関心のある方、学際的に社会問題を考えたい方、ぜひご登録ください!
新たにニュースレターを配信する理由
すでにたくさんのメディアにアクセスしている私が新たにこのニュースレター(コミュニティといってもよいと思います)を始めたのには理由があります。
Yahoo!個人をはじめとしたウェブメディアでは、媒体の性質上どうしても「ニュース性」を重視することになります。多くの人に訴求するために、記事をなるべく短く編集し、わかりやすいタイトルと構成に編集することが求められます。特に、Yahoo!の巨大なプラットフォームには膨大な記事が注ぎ込まれており、その中で「読んでもらう」ためには、斬新なタイトルで誰にもわかりやすい内容にまとめることが必要となります。これはウェブメディアという媒体の「強み」を生かすためには必須の作業です。
確かに、ネットニュースでの発信には不特定多数に訴求するという強みもあるものの、なかなか突っ込んだ内容を出すことができない点に限界を感じてきたことも事実です。仮にネットニュースで「突っ込んだ」テーマや長文の分析記事を出したとしても、たくさんの記事に埋もれ、どうしても「流れていく」ことになってしまいがちです。また、読者に継続的に関心を持ってもらい、筆者自身が読者の反響から問題認識を深めるというような双方向の流れに結び付けることもなかなか困難です。
一方で、ツイッターやFBのようなSNSも、最近は「炎上」を恐れて突っ込んだ議論はしにくいのが現実です。では、雑誌や書籍といった紙媒体(電子書籍含む)の場合はどうでしょうか。こちらはテーマをある程度体系的に語ることはできる一方で、今度はタイムリーな情報発信(政策制度分析など)ができませんし、やはり双方向性にかけているといわざるを得ません。
そうした閉塞感を感じていたときに、このプラットフォームを知りました。そして今、まさに私が求めている媒体だと思いました。私の発信するテーマに関心のある方に継続的に読んでいただき、その延長線上にさらなる関心を持っていただいた方と双方向で議論する。通りすがりの多くの読者に向けたメッセージではなく、深堀りを目的とする息の長い交流ができるプラットフォーム。それこそが、私が新たに求めている言論活動の形でした。
このニュースレターで配信する内容
(1)時事問題の解説
私は現在もYahoo!ニュース個人で労働、貧困問題を中心としたニュース記事を日常的に発信しています。「ブラック企業」の最新の事件報道や、その「手口」の分析、あるいは労働法や社会保障法の「使い方」を指南しています。このニュースレターでは、そうした紹介もしつつ、さらに一歩進み、背景の考察などを深めていきたいと考えています。
また、労働・貧困はほとんどの問題につながっています。例えば、住居、消費者問題や子育てといった幅広い問題を取り扱います。主に労働者や一般生活者に向けての発信になりますが、場合によっては経営者が気を付けるべき問題についても紹介したいと思います。
さらに、LGBT+や移民・外国人労働者などの「人権問題」についても幅広く発信していきます。
(2)これまでの著作とその解説
私はこれまでに10冊以上の著作を世に出してきましたが、それらの著作について、この場でその一部を再掲し、執筆の狙い、背景、刊行以後の変化を解説します。また、著作の内容をさらに深く分析していきます。例えば、私は2017年に文春新書から『ブラック奨学金』、2018年には岩波新書から『ブラックバイト』という著作を世に出しましたが、奨学金や学費・学生をめぐる状況は大きく変化しています。これらの著作の内容を紹介しつつ、変化と新たに考えるべき論点について深堀していきます。
さらに、これまでに新聞や学会誌/学術誌などに掲載された私の論考について、一般的な解説を交えて掲載していきます。
(3)「現代資本主義分析」講座
私は駒澤大学の経済学部で「現代資本主義論」という講義を担当しています。その講義では現代のさまざまな経済・社会問題を社会科学に基づき分析しています。そのエッセンスを紹介していきたいと思っています。この講義では、社会経済学、法社会学、労働社会学、法律学などさまざまな分析視角を駆使して、労働、貧困問題はもとより、移民、家族、消費、グローバリゼーションなど多種多様な問題を扱っています。
(4)書評等
最後に、日々読んだ中で興味深かった本やドキュメンタリーのご紹介もしていきたいと思います。この点でも、ジャンルや新旧などは問わずに、今読まれるべき本を選びたいと思います。
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